オランダ発祥スポーツ「コーフボール」からコミニティのあり方を学ぶため移住した1人の日本人
トラべロコは、海外在住日本人(ロコ)が旅のお手伝いをしてくれるサービスになります。この記事では、トラベロコが、タウンミートアップを開催していく先々で出会った日本人にインタビューし、現地での事や海外に行くまでの経緯、日々の生活などをご紹介します。
今回、日本では未だ聞き馴染みがないスポーツ「コーフボール」を学ぶため、リクルートを辞め、オランダへ移住した眞柴 啓輔さんにお話を聞いてきました。コーフボールから学ぶコミニティのあり方や、移住したきっかけ、そしてこれから。

眞柴 啓輔さんプロフィール:2012年株式会社リクルート入社(分社後の株式会社リクルートライフスタイル)。MVP受賞等、営業マンとしての活躍を経て2015年にオランダで独立。2017年に日本とヨーロッパを繋ぐ物流の取次営業会社として英国法人JDENL LTDを設立。 ライフワークとしてコーフボールというオランダ発祥のスポーツを行っており現在はPapendrechtse Korfball Club PKCに選手として所属する傍ら日本向けに普及活動も行っている。
最近、YouTubeにて、コーフボールについての情報発信も始められたようです。コーフボールの情報がまだ少ない日本では本当に貴重ですね。(下記URL)
https://www.youtube.com/channel/UC2TJXJVioISUoCiPJ8dpKAw?view_as=subscriber

コーフボールとは、
オランダ発祥の球技スポーツ。男女混合で楽しめる屋外スポーツとしてバスケットボールのルールを基に考案され、現在はヨーロッパを中心に世界70カ国以上で屋内、または屋外競技として普及している。男女混合スポーツとしてオリンピック競技に加わる可能性があることでも注目を集めている。イメージとしては、ドリブルのないバスケットボール。
目次
・心地よいコミニティのあり方を模索してきた
・コーフボールの可能性に魅了され、オランダ移住を決断
・オランダに移住するため、必死に仕事を獲得した
・教育の形をインストールし、永続的な土台を作りたい
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・トラベロコを利用されている感想を教えてください
心地よいコミニティのあり方を模索してきた

|もともと、コーフボールに興味があったんですか?
もちろん男女混合で面白いとは思いましたが、競技に興味を持ったという訳ではありませんでした。学生の頃からずっとコミュニティの在り方に関心があり、 良いコミュニティを模索してきました。働くことや生活することを充実させるために、自らが選択できる第三の場所を持つことは重要だと感じていて、学生団体や勉強会、スポーツを通したテーマ型のコミニティを作っていく活動をしていました。
|どこかで学びながら、活動されていたんですか?
学生生活の終わり頃は、コミュニティの中間支援を行うNPO法人CRファクトリーで活動していました。実践を通して、「つながり」や「コミュニティ」について、多くを知ることができました。そのままこの領域で就職する道も考えていましたが、ビジネス面での知見も身につける必要があると感じていて、プラットホーム企業であり、自分の興味との結びつきもあったリクルートに就職をすることに。長崎や岡山など首都圏外での生活を体験しながら、 営業の仕事をさせていただきました。
コーフボールの可能性に魅了され、オランダ移住を決断

|コミニティの活動は仕事をしながら続けていた?
そうですね。そこでコーフボールの可能性に魅了されていきます。コミニティとスポーツというコンテンツ、特にニュースポーツとの相性は非常に良かったんです。人が集まる機会として、地域活動や勉強会なども良いのですが、どうしても来る人がアンテナがある人に偏ってしまう。
|なぜニュースポーツは良いんですか?
野球やサッカー、バスケなどはどうしても経験値とともに楽しめる度合いにも差が生まれます。また通常のスポーツだと男女のフィジカル的な差も生まれます。しかし、コーフボールは経験での差が少ないことに加え、ルールとして男女が一緒にプレーできる設計にもなっている(*異性のマーク禁止など)。これは凄いと思い、チームを作ったところ他のコミニティの人たちもコーフボールに集合していきました。 スポーツ経験のほとんどないような子でも「コーフボールするのが楽しみで仕事頑張ってます!」というような声も多くなり、これは人生懸ける価値があるのではと感じ始めました。
オランダに移住するため、必死に仕事を獲得した


|コーフボールの魅力はわかりました。ただ、なぜ移住までしたんですか?
もともと、日本でサラリーマンとして長く働く予定はありませんでした。コミニティ領域における実例が多くある北欧の文化には興味があって、偶然にもコーフボールがオランダ発祥であることから、いつか深く入り込んでみたいという想いはありました。
|実際に移住に踏み切ったキッカケはなんですか?
2014年に、香港で国際大会があり、自分が日本代表のキャプテンとして参加させていただだく機会がありました。その時に、当時世界ランキング3位である台湾代表の監督に、「真剣にコーフボールを学びたいから、台湾で何かできないか」と相談したところ、「オランダのクラブを紹介してやる」 と言われたんですよね。それなら行くしかないと。その時決めました。
|そんなに簡単にオランダ移住できるものなんでしょうか?
想像より、凄い大変でした(笑)。まず、プロ契約で行く訳ではないので仕事がないですよね。3ヶ月であれば観光ビザでいけますが、長期的に学びたい想いがあったのでビザを取る必要がありました。そこで、縁あって物流関係の仕事をできることになり、直近1年は営業にオペレーションと必死に働きました。
教育の形をインストールし、永続的な土台を作りたい

|仕事が忙しく、コーフボールに支障はないですか?
かなりありました。ただ、こっちで長期的に生活するためには必要なことだったので、必死に働きました。その甲斐あって、実績を評価していただけて、今までやっていた仕事の一部を他の人に任せ、その時間をコーフボールに割けるようになりました。
|なぜ、長期的に学ぶ必要があるのでしょうか?
3ヶ月間行って、「オランダすげーぞ、みんなやろうぜ!」っていうのは簡単です。しかし、自分がしたいのは、本質的なクラブの形、教育の制度や文化の良いところを確実にインストールして、日本でも永続的に培っていける土台を学ぶことだったので、長期的に生活する必要がありました。
|最後に、どんなビジョンを持ってこれから活動していきますか?
最終的に僕が一番大切にしているのは個々人の生活が充実することです。毎日明日が楽しみと思えるような。そのためのコーフボールというのを学んで創り、日本からグローバルに拡げたいという想いは持っています。現在はオランダが世界ランキング1位ですが、日本が本当に盛り上がって、オランダを越す経済圏を作り、イニシアチブを取れるような可能性だって十分あると思っています。30歳をすぎた一般人が大会で涙を流したり、情熱を注ぐ体験ができるのは本当に凄いことです。そんな場面になんども遭遇してきました。コーフボールというスポーツコンテンツを通じた社会の充実作りに対しては使命感を強く持っています。
トラベロコを利用されている感想を教えてください
|トラベロコをユーザーとして何度か利用されていると仰っていました。実際にどんな利用をされているんですか?
ビジネスの関係でEU圏内のオランダ以外に現地で貨物を扱うことがあります。その際の交通や細かい手配を各国のロコさんに何度か依頼させて頂きました。
|ビジネスで実際に利用してみての感想を教えてください!
メッセージのやり取りでオーダーメイドな依頼ができるので非常に助かっています。ロコさんも対応が早く、こちら側の意図を組んでくれる方が多いのでお願いしやすいですね。今後もエリアや人数が広がってくれればとトラベロコさんには期待しています笑
|ありがとうございます!貴重なお話ありがとうございました!
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